アメリカを代表する
ナイ先生が考える
アメリカの対中戦略を拝聴できました。そこから日本は日本でどう考えていくか、ですね。

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安全保障問題の専門家の一人、
Joseph Nye (ジョセフ・ナイ)教授の
特別講義を聴きに行きました。
狭い会場の関係もありますが、
会場の外まで立ち見が出る大盛況。
同じ会場で別の講演を聴いたときは、
空席が目立っていただけに、
知名度と注目度の高さを感じました。
講演のテーマは、
「US Strategy toward Japan and China」
(アメリカの対日中戦略)
ということで、
ボストン・ケンブリッジ界隈にいる
日本人と中国人の姿が多かったです。
彼の近著(日本語)を予習していきました。
この写真にはありませんが、
本の帯には、
会場の外まで立ち見が出る大盛況。
同じ会場で別の講演を聴いたときは、
空席が目立っていただけに、
知名度と注目度の高さを感じました。
講演のテーマは、
「US Strategy toward Japan and China」
(アメリカの対日中戦略)
ということで、
ボストン・ケンブリッジ界隈にいる
日本人と中国人の姿が多かったです。
彼の近著(日本語)を予習していきました。
この写真にはありませんが、
本の帯には、
「中国の世紀」到来論は誤りだ。アメリカの地政学的優位は揺るがない。
と、勇ましいコピーが載っています。
本の原題は、
Is the America Century over?
と、疑問系なのですが、
翻訳本は断定調タイトル。
えらい違いのように見えますが、
中身を読むと、どう読んでも断定調。
まぁどっちでもいい、という感じです。
■ジョセフ・ナイって知ってる?
大変お恥ずかしながら、
アメリカやハーバードに留学するとなって、
彼がここまで著名な学者であることを知りました。
本の原題は、
Is the America Century over?
と、疑問系なのですが、
翻訳本は断定調タイトル。
えらい違いのように見えますが、
中身を読むと、どう読んでも断定調。
まぁどっちでもいい、という感じです。
■ジョセフ・ナイって知ってる?
国際政治学者で、
「知日派の1人」とされています。
「知日派の1人」とされています。
大変お恥ずかしながら、
アメリカやハーバードに留学するとなって、
彼がここまで著名な学者であることを知りました。
受講資格ないレベルです。
丸善やジュンク堂など大手書店で、
安全保障関連のコーナーに、
「ジョセフ・ナイ」という差し込みがある。
それぐらい有名で翻訳本も多いです。
それらを数冊買って、渡米。
超遅ればせながら、
ジョセフ・ナイ?知ってますよ
という虚勢を張って聴講しました。
丸善やジュンク堂など大手書店で、
安全保障関連のコーナーに、
「ジョセフ・ナイ」という差し込みがある。
それぐらい有名で翻訳本も多いです。
それらを数冊買って、渡米。
超遅ればせながら、
ジョセフ・ナイ?知ってますよ
という虚勢を張って聴講しました。
日本語訳の本だけでなく、
英語の論文も読みましたが、
力不足で理解が浅いです。
■ソフトパワー&ハードパワー
ナイ先生の代名詞とえいば……
これも、その存在とセットで知ったのですが、
「ソフトパワー」「ハードパワー」という概念です。
国それぞれの「国力」を見るときに、
・軍事力や経済力
=ハードパワー
だけで、判断するのではなく、
・文化や政治的価値観、国際社会からの信頼など
=ソフトパワー
も合わせて重要だよね、という考え。
具体的に著書や主張では、
軍事力、経済力、ソフトパワーの3点で、
それぞれの国を評価、比較しています。
■21世紀は中国の世紀?
ここ数年、
中国が、経済力と軍事力を急速につけている。
20世紀はアメリカの世紀だとすると(仮)、
21世紀って中国の世紀になるんじゃない?
そうみる専門家が増えています。
めちゃくちゃ乱暴に要約すると、
ナイ先生は「そんなことねーよ、アメリカだよ」
「ただ、20世紀と同じようじゃないけどね」
「つーか、みんな中国を過大評価しすぎじゃね?」
というような趣旨を本で書いています。
すみません、僕はそう読みました。
例えば、米中を比較したとき、
・世界的な大学
・一流ブランド(グローバル企業)
・ハリウッド映画など文化
などといったソフトパワーで、
現状、アメリカが圧勝。
中国は、特にソフトパワーでまだまだ。
アメリカには、かないませんで!
……ということを解説しています。
この日の講演でも、中国を
軍事、経済、ソフトパワーからみて、
「アメリカの脅威にならない」
と断言していらっしゃいました。
■中国の軍事的脅威への評価
個人的に気になったのは、
「軍事力が脅威にならない」の下り。
「中国の軍事的脅威は、
グローバルじゃなく、
東アジア(北朝鮮、台湾、日本など)
に対してである」という説明でした。
これは当然の話なのですが、
「だから米国の脅威ではない」
というのが背後にあるロジック。
改めてなのですが、
テーマの通り、
「アメリカの」対中戦略なんですね。
これは、
「日本」の対中戦略とは異質です。
東アジア諸国、日本では、
まさにその中国による
「東アジアでの軍事的脅威」(台頭)と、
どう付き合っていくのか?
それこそが、大問題ですからね。
アメリカには脅威じゃない、
で話が終わってしまうと、
■ソフトパワー&ハードパワー
ナイ先生の代名詞とえいば……
これも、その存在とセットで知ったのですが、
「ソフトパワー」「ハードパワー」という概念です。
国それぞれの「国力」を見るときに、
・軍事力や経済力
=ハードパワー
だけで、判断するのではなく、
・文化や政治的価値観、国際社会からの信頼など
=ソフトパワー
も合わせて重要だよね、という考え。
具体的に著書や主張では、
軍事力、経済力、ソフトパワーの3点で、
それぞれの国を評価、比較しています。
■21世紀は中国の世紀?
ここ数年、
中国が、経済力と軍事力を急速につけている。
20世紀はアメリカの世紀だとすると(仮)、
21世紀って中国の世紀になるんじゃない?
そうみる専門家が増えています。
めちゃくちゃ乱暴に要約すると、
ナイ先生は「そんなことねーよ、アメリカだよ」
「ただ、20世紀と同じようじゃないけどね」
「つーか、みんな中国を過大評価しすぎじゃね?」
というような趣旨を本で書いています。
すみません、僕はそう読みました。
例えば、米中を比較したとき、
・世界的な大学
・一流ブランド(グローバル企業)
・ハリウッド映画など文化
などといったソフトパワーで、
現状、アメリカが圧勝。
中国は、特にソフトパワーでまだまだ。
アメリカには、かないませんで!
……ということを解説しています。
この日の講演でも、中国を
軍事、経済、ソフトパワーからみて、
「アメリカの脅威にならない」
と断言していらっしゃいました。
■中国の軍事的脅威への評価
個人的に気になったのは、
「軍事力が脅威にならない」の下り。
「中国の軍事的脅威は、
グローバルじゃなく、
東アジア(北朝鮮、台湾、日本など)
に対してである」という説明でした。
これは当然の話なのですが、
「だから米国の脅威ではない」
というのが背後にあるロジック。
改めてなのですが、
テーマの通り、
「アメリカの」対中戦略なんですね。
これは、
「日本」の対中戦略とは異質です。
東アジア諸国、日本では、
まさにその中国による
「東アジアでの軍事的脅威」(台頭)と、
どう付き合っていくのか?
それこそが、大問題ですからね。
アメリカには脅威じゃない、
で話が終わってしまうと、
さてどうしたものか。
戸惑いますが、
これは自国で考えて、
判断することですね。
ナイ先生が考える
アメリカの対中戦略を拝聴できました。そこから日本は日本でどう考えていくか、ですね。
ナイ先生が考える対日戦略は、後日記そうと思います。
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